順番も部位も、好きに頼んで好きに焼く、マナーも必要なくみんなでわいわい食べる、そんなイメージのある焼肉ですが、美味しく食べるためにも実はルールがあるんです。
焼肉は共同作業。大体は4人くらいで一つの網を共有することがほとんどです。自分のペースで焼いて食べる、というのは現実的ではないし、網を分割して自分の前だけ自分の分を焼いて食べるくらいなら一人焼肉へ行くべきです。
鍋奉行と一緒で焼き方が得意な人がリーダーとなって、以下の人はリーダーの指揮に従うのが良いでしょう。いっぺんに網の上にのせすぎて、全部引き上げる前に一部は炭化、なんていうことはもってのほか。焼くだけ焼いて食べないのはお店が最も嫌う所です。もちろん焼き手となるリーダーは必然的に自分の食べる肉を取りにくい状況になるので、仲間はリーダーのお皿にもお肉を取り分ける気遣いが必要です。
よく、焼く順番はタン塩から始まって、カルビ、ハラミ、モツ類と言われます。あっさりと食べやすいものから味の濃いものに移行するのが味覚生理的に美味しいと感じる順番だからです。ただ、部位を決めて味付けを変える相談が可能なお店もあるので、その場合は味付けで焼く順番を決めるのが良いでしょう。塩系、しょうゆダレ系、味噌ダレ系という風に、薄味から濃い味への移行がベストです。気の置けない仲間とルールを守って美味しく食べる、それが焼肉の楽しみ方、醍醐味の一つです。
0コメント